キングス4連勝 滋賀に84―53 Bリーグ第5戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは14日、沖縄市体育館で今季第5戦を行い、84―53で滋賀レイクスターズに勝利し、4連勝となった。

 キングスは第1クオーター(Q)から須田侑太郎の3点弾やアイラ・ブラウンなどが得点を重ね、33―18で折り返した。第3Qに入るとハッサン・マーティンがこのQだけで13得点と大暴れ。第4Qは点数の取り合いになるも危なげなく逃げ切った。守備は終始厳しく当たり、滋賀の反撃を抑えた。

 キングスは滋賀との第2戦を15日午後2時5分から同体育館で行う。

キングス 4勝1敗

84―53(20―10,13―8,30―15,21―20)

滋賀 1勝4敗

 【評】今シーズンから掲げる「厳しい守りから人とボールが動く素早い攻撃」がうまくはまり、今季最大の得点差を付け、滋賀を圧倒した。前半から激しい守備で滋賀の攻撃のチャンスを奪い、パスを回させずアシストも試合全体で10本に抑えた。攻撃ではインサイドへの切り込みだけでなく、一度ペイントエリアへ切り込んで外へパスを回す攻撃も見られ、内外からシュートを重ねた。ハッサン・マーティンが21得点、津山尚大12得点、アイラ・ブラウン11得点と3選手が2桁得点だった。

◆守備の強度を上げた

 佐々宜央HC(キングス)の話「試合の出だしから守備の強度を上げることができ、(守備のいい流れが)攻撃にもつながった。15日は相手も守備に慣れてきて、難しい試合になる。相手が120パーセントのメンタリティが出たときにどうするかが重要だ」

◆守備圧力、日本で一番

 ショーン・デニスHC(滋賀)の話 (きょうのキングスの)守備のプレッシャーは私が今まで経験した中で日本で一番だったと感じた。プレッシャーをはねのけ、カウンタープレーをすることが重要だと思う。しっかりできたら15日はチャンスがある。

◆31点差で圧倒 マーティンが大暴れ

キングス―滋賀 第1Q、ゴール下に切り込みシュートを決めるハッサン・マーティン=14日、沖縄市体育館(新里圭蔵撮影)

 守備と攻撃がかみ合い、琉球ゴールデンキングスが今季最大の31点差をつけて圧勝、連勝を4に伸ばした。多くの選手が得点に絡み、激しい守備で滋賀のシュート成功率を35・2%に抑えた。中でも今季新加入のハッサン・マーティンが21得点9リバウンドの活躍で勝利に貢献。マーティンは「非常にいいゲームができた。今後も1つでも多くの試合でこのプレーを続けたい」と満足げに語った。

 第1クオーター(Q)、岸本隆一のスチールからアイラ・ブラウンがパスを受け、豪快なダンクでゲームが始まった。その後も須田侑太郎の2本の3点弾などで得点を重ねる。守備ではチーム全体での激しいディフェンスでゴール下への進入を許さず、得点を与えない。第2Qは石崎巧がインサイドに切れ込み、シュートを沈めた。第1Qに引き続き厳しい守備は続き、33―18で前半を折り返した。

 第3Qになるとマーティンが大暴れ。守備では何度もリバウンドを奪い、相手のチャンスを防げば、攻撃でもリバウンドを取ってしっかりリングに沈めた。第3Qだけで13得点を決めた。第4Qは取り合いとなったが、序盤の点差を守り切った。

 初戦こそ落としたもの4連勝と好調だ。それでも佐々宜央HCは「自信はいいが、過信はよくない。(勝ちを)1試合1試合繊細かつ大胆に積み重ねている段階」と気を引き締めた。(屋嘉部長将)