オスプレイ絵画 重なるヘリ炎上 きょうまで高良さん個展


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 美術家の高良憲義さん(78)が沖縄県那覇市の那覇市民ギャラリーで開催中の個展で展示している米軍ヘリ墜落の大型絵画=写真=が、東村高江に不時着、炎上した米軍ヘリの残骸に重なるとして来場者の注目を集めている。個展は15日まで。大型絵画は昨年12月、名護市安部に墜落したオスプレイの事故現場を描いている。高江米軍ヘリ炎上と機種は異なるものの、来場者の中には「常に危険と隣り合わせ。沖縄の日常だ」と険しい表情を見せる人もいた。

 絵画は縦2メートル、横4メートル。焼け焦げたヘリの残骸が横たわり、所々に真っ黒な破片が突き刺さっている。高良さんは「琉球処分から沖縄戦、日本復帰を経て、沖縄は日本と米国から植民地のような状態に置かれている。県民の人権は奪われ、命が脅かされている」と制作意図を語った。