FC琉球、引き分け 盛岡と0―0 サッカーJ3第27節


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 サッカー明治安田生命J3第27節は15日、岩手県のいわぎんスタジアムで行い、FC琉球はグルージャ盛岡と対戦して0―0のスコアレスドローとなった。琉球の通算成績は10勝9分け7敗、勝ち点を39として7位。序盤から両チームとも体を張ったディフェンスでゴールを割らせなかった。

 琉球はゴールキーパー(GK)朴一圭の好守を中心に無失点で守り切ったが、堅守の一方で前後半計9本のシュートを放つものの得点できず、攻撃は不完全燃焼に終わった。琉球の今季の残りは6試合となった。

 琉球の次戦は21日午後7時から、沖縄市の県総合運動公園陸上競技場でFC東京U―23と対戦する。琉球新報の冠試合として行う。

(2)いわスタ(盛岡1勝1分け)

盛岡 5勝8分け13敗(23)
0―0(0―0,0―0)
琉球 10勝9分け7敗(39)

▽観衆 2112人

◆勢いが足りない

 金鍾成監督(FC琉球)の話 リーグ終盤に来て、引き分けてしまった。プレーの最後の部分での質(の高さ)はやはり簡単につくれない。前節よりは勢いがなく、思い切った姿勢が足りなかった。FC東京U―23との一戦に向けては、残りわずかなのでしっかり対応していきたい。

◆攻め込むも決め手欠く/GK中心 守り切る

 前節のSC相模原に4失点し、手痛い敗北を喫したFC琉球。今季は残り7試合となり、J2昇格を懸けて2位のアスルクラロ沼津を追う中で、勝つしかないグルージャ盛岡戦だったが、0―0のスコアレスドローに終わった。ゴールキーパー(GK)朴一圭の堅守を中心に集中して守り切った一方で、相手を4本上回る9本のシュートを生かし切れずに勝利とはならなかった。

 この日はリーグ得点ランク5位の富所悠と、前田央樹を2トップに、出場停止明けの朴利基と田辺圭佑がダブルボランチに入り、4―4―2で臨んだ琉球。序盤は盛岡に押されたが、粘り強い中盤のボール保持で押し返して富所、前田、中盤の田中恵太が長いボールで裏を狙った。攻め込む場面もあったが、盛岡守備陣に好機を阻まれた。

 後半20分から名倉巧と富樫佑太が出場し、富所と3人で攻め立てたが、最後まで点につながらなかった。

 GK朴は前半10分のゴール前の混戦でファインセーブ。後半22分の右サイドからのシュートにも反応した。同27分の盛岡のあわや得点かと思わせるシュートも守備陣と共に切り抜けた。

 引き分けで、辛くも勝ち点を1つ伸ばして39としたが、2位の沼津は47(15日時点)。あと6試合で2部昇格に望みをつなぐには、21日の東京U―23とのホーム戦で勝利するしかない。