宮古陸自、1月着工 政府、配備に向け作業加速


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 【東京】宮古島市への陸上自衛隊配備計画を巡り、防衛省が来年1月に駐屯地建設予定地の「千代田カントリークラブ」で隊舎や宿舎の建設工事に着手することが14日、分かった。新編される宮古警備隊(仮称)を2019年3月に配備するため、19年2月末までに完成させる計画だ。隊舎建設に先立ち敷地造成は既に業者との契約を終えている。政府は陸自配備に向けて今後、作業を加速させる。

 沖縄防衛局が13日までに隊舎などの建設に向けた入札を公示、12月に開札予定で、工期は19年2月28日までとなっている。防衛省によると、業者との契約など事務手続きを経て、隊舎着工は年明けになる。離島での作業員確保や資材運搬などが難しいことを理由に工事を「難工事」に指定している。

 千代田の駐屯地建設予定地は面積約22ヘクタール。ゴルフ場の運営会社は今年8月末、防衛省との間で国有化に同意する文書を交わし、ゴルフ場は9月24日に閉場した。

 防衛省は宮古島への陸自配備計画で18年度概算要求で計260億円を要求、千代田への駐屯地整備に93億2千万円、宿舎整備に49億8千万円、場所未定の弾薬庫整備費に117億円を計上している。弾薬庫については保良鉱山が有力視されている。