【台風21号】衆院選投開票日に台風接近か 勢力強め沖縄周辺へ 


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
詳細は気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jp/typh/

 16日午前3時、フィリピンの東の海上で熱帯低気圧が台風21号になった。沖縄気象台によると、台風がこのまま北に進んだ場合、沖縄本島地方と大東島地方では22日以降、台風の影響が出る恐れがある。

 22日は衆院選の投開票日に当たる。公職選挙法の57条では、選挙期日を延期する繰り延べ投票について「天災その他避けることのできない事故により投票を行うことができないとき」と定めている。

 県選挙管理委員会は「総務省とも相談しながら、今後の台風の状況を注視していきたい」としている。

 県選管によると、これまで県選管が事務管理した国政選挙や知事選で、繰り延べ投票は行われていない。

 台風に伴う投開票日の変更は、2005年9月の平良市長選挙(現・宮古島市)で大神島での投票日を繰り上げたことがあるほか、12年8月の竹富町長選、14年10月の豊見城市長選で、それぞれ投開票日を1週間延期した事例がある。

 台風21号は、16日午後9時現在、1時間に15キロの速さで西に進んでいる。中心の気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルとなっている。台風は勢力を強めながら、フィリピンの東を北上し、日本の南の海上に進むと予想されている。

 沖縄気象台は今後の台風の動きに注意するよう呼び掛けている。