沖縄防衛局長が高江区に謝罪 高江米軍ヘリ炎上


この記事を書いた人 大森 茂夫
「本当に申し訳ございませんでした」と両手をついて頭を下げる沖縄防衛局の中嶋浩一郎防衛局長=17日午後6時ごろ、東村高江公民館

 【東】沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長は17日午後5時ごろ、東村高江区公民館を訪れ、CH53E大型輸送ヘリコプターが民間地に不時着し、炎上したことを区民に謝罪した。謝罪には23人の区民も参加した。中嶋局長は「住民の皆さんが心配していた不幸が現実に起こってしまった。本当に申し訳なかった」と机に両手をついて頭を下げた。それに対して区民からは「まったく納得できない」などの声が上がった。

 ヘリが炎上した牧草地の所有者の西銘晃さん(64)は「もうすでに風評被害が起きている。これは農家にとって死活問題だ。まずは謝罪をしてほしいと言っていたのに、こんなに時間がかかっている」と怒りをあらわにし、抗議した。

 仲嶺久美子区長は区行政委員により全会一致で可決した抗議決議文を渡した。抗議決議文の中で(1)早期に事故原因の解明および報告(2)被害農家への事故補償、早期原状回復(3)被害場所および高江区内の環境調査および調査報告(4)(北部訓練場内の)ヘリパッドの使用禁止、特に高江民間地近くのN4地区は即興に使用禁止にすること―を求めた。
【琉球新報電子版】