治山研究、沖縄県内初「優秀賞」 山林の管理、改善評価


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この記事を書いた人 琉球新報社
治山研究発表会で優秀賞を受けた金城彰太朗技師=17日、県庁

 保安林の制度運用や治山の技術研究、情報交換をする第57回治山研究発表会が9月20、21日に東京都内で開かれ、沖縄県森林管理課の金城彰太朗技師(25)が優秀賞を受賞した。同発表会での受賞は県内で初めて。発表会では林地の無許可開発などに対して、文書で指導内容を明記し、県の出先機関に統一した管理チェックシートを作成して情報管理を向上させるなどの改善策を発表した。審査員からは「有効かつ的確な改善策が示され、将来にわたって道筋をつけた」と評価された。

 発表会では4部門に全国から48件の発表があった。金城技師の発表には他府県からチェックシートの照会や資料提供の依頼もあった。金城技師は2016年4月の採用で現在2年目。県によると、過去の発表会には中堅職員が参加し、若手職員の参加は珍しい。

 那覇市出身の金城技師は、幼少期から北部の滝などで自然に親しみ、環境や林業の職を志していた。金城技師は「まだ不足している知識や技術を身に付けて活躍したい」とさらなる飛躍を期した。