「期日前投票を」 沖縄県選管、台風で異例呼び掛け


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 沖縄県選挙管理委員会は17日、衆院選投開票日の22日に沖縄地方へ台風21号が接近する恐れがあることから、県内各市町村で21日まで実施している期日前投票で早めに投票をするよう呼び掛けた。異例の対応といえる。

 台風によって選挙期日の繰り延べなどの可能性もあるが、県選管は「県内各地域の天候などを直前まで見極めた上で選挙管理委員会において判断する」としている。県選管の担当者は本紙に「暴風域に入ったからといって、直ちに投開票日の繰り延べを判断するということではない。状況をぎりぎりまで見極めた上で、投票所が被災するなどの事態があれば(繰り延べの)判断をすることになる」と語った。

 昨年12月、公職選挙法が改正され、期日前投票の要件に「天災または悪天候により投票所に到達することが困難であること」との条文が追加された。選管は、台風の接近は条文の要件に合致するとして、期日前投票を呼び掛けている。

 期日前投票は午前8時30分~午後8時まで、各市町村役場などで実施している。期日前投票所は県内55カ所に設置され、設置場所は県選管のホームページで確認することができる。