【台風21号】沖縄本島21日夜に暴風警報発表の可能性も 大東島地方は21日昼前


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
台風21号(10月20日午後0時現在、気象庁のホームページより)

 大型で強い台風21号は大東島地方と沖縄本島地方に22日未明から明け方にかけて最接近する恐れがある。

 台風の接近に伴い、沖縄地方は、20日から強い風が吹き、大東島地方は21日午後から、沖縄本島地方は22日未明から暴風となる見込み。台風の進路などによっては、先島諸島でも、21日から22日は暴風となる恐れがある。

 沖縄気象台は暴風警報発表の可能性として、大東島地方には21日昼前、沖縄本島地方には状況次第で、21日夜に出すとしている。

 沖縄気象台は、沖縄本島地方と大東島地方は、21日から22日には、大雨や雷、突風に注意するよう呼び掛けている。

 大型で強い台風21号は20日正午現在、フィリピンの東の海上にあり、1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいる。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。中心の南東側220キロ以内と北西側170キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。

 台風は、フィリピンの東を発達しながら北に進み、21日から22日にかけて非常に強い勢力で沖縄の南の海上へと北上し、大東島地方にかなり接近する恐れがある。

 大東島地方は20日夜遅くから強い風が吹き、21日から22日は猛烈な風が風が吹く見込み。大東島地方で予想される最大風速は、21日に30メートル、22日に35メートル。最大瞬間風速は21日に45メートル、22日に50メートル。 

 沖縄本島地方は、20日から強い風が吹き、21日は非常に強い風が吹き、22日は暴風となる見込み。沖縄本島中南部と北部で予想される最大風速は、21日に23メートル、22日に25メートル。久米島は21、22日に23メートル。沖縄本島地方で予想される最大瞬間風速は21日、22日ともに35メートル。

 沖縄本島地方と大東島地方は21日から22日は大雨の恐れがあり、落雷や突風にも注意が必要。大東島地方では竜巻などの激しい突風にも十分注意が必要。

 大東島地方と先島諸島は20日夜から、沖縄本島地方は21日明け方から大しけとなる見込み。沖縄地方の海上や海岸付近では、うねりを伴った高波に警戒が必要。大東島地方では、21日は猛烈にしける見込みで厳重に警戒が必要。

 現在潮位の高い大潮の時期にあたり、沖縄本島地方では、20日は高潮に注意が必要。宮古島地方では21日から、大東島地方では22日に高潮の恐れがある。

 大陸の高気圧と台風との間で気圧の傾きが大きいため、台風から離れた所でも暴風となる恐れがある。【琉球新報電子版】