コラソン 競り負け 豊田合成に26―27 JHL


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは21日、愛知県稲沢市の豊田合成アリーナで、豊田合成と対戦し、26―27で惜敗した。通算成績は3勝5敗となった。豊田合成は4勝2分け2敗。

 コラソンは前半、石川出のポストプレーなどで相手ファウルを誘い村山裕次が7メートルスローを確実に決めるなど、リズム良く滑り出した。しかし中盤以降はパスミスが多く、やや強引な体勢からのシュートを相手GKにブロックされると逆速攻を許し、失点を重ねた。

 11―16で折り返した後半は、この試合からコラソンに復帰した棚原良が豪快なシュートを決め、さらに右サイドの仲程海渡の速攻などで徐々に追い上げ、細かいパス回しから石川や名嘉真吾も中央からゴール決め、残り10分で22―22の同点に追い付いた。ここからは一進一退の攻防となったが、重要局面でパスの精度を欠き、1点差で競り負けた。コラソンの次戦は22日、福井県の北陸電力福井体育館フレアで北陸電力と対戦する。

豊田合成 4勝2分け2敗
 27―26(16―11,11―15)
琉球コラソン 3勝5敗

◇前半の失点 痛手に

 前半の半ばから劣勢が続く中、試合終盤に追い付いた琉球コラソン。セットオフェンスに対して、守備がしっかり機能した後半は、守りから流れをつくると、石川出や伊計勇太、仲程海渡、名嘉真吾らのシュートが連続で決まり、勝利へのムードが高まった。しかし前半の失点は大きく、残り10分を切った1点を取り合う局面で、あと一歩届かず競り負けた。

 2015年シーズンまで在籍し、海外リーグ挑戦のためにチームを離れていた棚原良がこの日復帰した。得点こそ後半開始の1点のみだったが、相手ゴール前で起点となる動きを見せ、石川や連基徳らの得点を演出。190センチの長身で相手守備陣にマークされた際にラストパスを送り、攻撃のいいリズムをつくった。

 前半はパスミスや相手ゴールキーパー(GK)の好セーブなどから、何度も逆速攻を許した。「一番やってはいけないことだった。あれが痛かった」と水野裕紀選手兼監督は悔しそうに振り返る。

 シュート数は同数の47本。攻守で互角の試合だった。水野選手兼監督は「得点力不足の改善になれば」と棚原の今後の働きに期待を示しながら「後半のプレーが試合を通してできれば、勝利につながる」と22日以降の戦いに向け、気持ちを切り替えた。