翁長雄志知事は23日午前、衆院選の県内選挙区の結果について「1区から3区までは明確に新辺野古基地(反対)、オスプレイ撤回、普天間(飛行場)の閉鎖・撤去について大差でしっかりと方向性が出てきた」と総括した。
その上で「勝敗では3対1でオール沖縄の思いが県民に届いた。おおむね(4選挙区全てで勝利した)3年前の流れは維持できている」と述べた。登庁時に記者団に語った。
4区でオール沖縄候補の仲里利信氏の敗戦が確実となったことに関連しては「一進一退で分かりにくい選挙だったが、宮古島市で大きな票の動きがあり、要因が何だったか考えている。それ以外では仲里さんが健闘している」と仲里氏をたたえた。
来年2月の名護市長選への影響には「市町村長選ではうるま、宜野湾、浦添も割合大差で負けているが、今回は三つとも皆勝っている。しかし名護市の問題は全県レベルの選挙になっているので、新辺野古基地の建設反対やオスプレイ撤回が争点になるものはしっかりと方向性が出せるのではないか」と自信をみせた。
今回の選挙結果を受けた辺野古埋め立て承認撤回については「法律的な観点も重要で、タイミングも重要。政治的な意味合いも含めてしっかり対処していく」と述べるにとどめた。【琉球新報電子版】