4区の仲里利信氏、敗戦の弁と政界引退を表明


この記事を書いた人 松永 勝利
支持者を前に敗戦の弁と政界引退を表明する仲里利信氏(右から2人目)=23日午後1時5分ごろ、南風原町照屋の選挙事務所

 沖縄4区で当選を果たせなかった仲里利信さん(80)は23日午後1時ごろ、南風原町照屋の選挙事務所に姿を見せ、敗戦の弁を述べた。支持者らの拍手で出迎えられると、笑顔で深く頭を下げ「厳しい選挙だった。(結果は)私の不徳のいたすところで、能力のなさであった」と述べた。また「今回は落選したので、次はありません。わが人生に悔いはない」と述べ、政界からの引退を表明した。

 仲里さんは14年の衆院選と比較し「前回は相当盛り上がったが、今回は何か静かだった」と述べ、前回ほどの勢いがなかったと振り返った。

 さらに「自分がやることは毛頭頭になかった。その意味で完全に出遅れた」と述べ、出馬表明が首相の解散表明2日前にずれこんだことも敗因として挙げた。

支持者と握手して感謝の気持ちを伝える仲里利信氏(右)=23日午後1時20分ごろ、南風原町照屋の選挙事務所

 一方で「玉城デニーさんは無所属で当選し、オール沖縄はまだ生きていると感じている」と期待を寄せた。

 仲里さんは、オール沖縄への思いについて「僕は保守だが、沖縄の保守、自民党はあまりにも右に寄りすぎて、沖縄に対する思いやりが一切ない。それに対しては断固として反対せざるを得ない。戦争体験者として、二度と戦争につながるものはさせないという気持ちでやってきた」と述べた。【琉球新報電子版】