辺野古巡り応酬 国政へ決意新た 衆院選当選者座談会


この記事を書いた人 大森 茂夫
衆院選で激戦を勝ち抜き、笑顔を見せる5氏=23日午後、那覇市天久の琉球新報社

 琉球新報社は23日、第48回衆院選の沖縄県内の選挙区と比例代表九州ブロックの当選者を那覇市天久の本社に招き、座談会を開いた。当選者6氏のうち、5氏が出席した。選挙戦を勝ち抜いた5氏は、国会活動への決意を新たにし、米軍普天間飛行場の移設問題や県内政局の枠組みなどについて語った。

 選挙区で当選した沖縄1区の共産・赤嶺政賢(69)、2区の社民・照屋寛徳(72)、3区の無所属・玉城デニー(58)、4区の自民・西銘恒三郎(63)と比例で復活当選した自民の国場幸之助(44)の5氏が出席した。

 今選挙戦で最大の争点となった普天間飛行場返還問題ではオール沖縄側の3氏が「無条件に返還すべきだ」(赤嶺氏)、「一日も早く閉鎖・返還し、平和的な跡地利用を進めていく」(照屋氏)、「基地建設反対の民意が明らかだ。普天間の危険性除去を最優先するのであれば運用停止だ」(玉城氏)と主張した。

 一方、「最高裁判決の下で辺野古移設を進めていく立場だ」(西銘氏)、「移設作業は容認せざるを得ないが、司法の場で決着がついたとそのまま是認するのではない」(国場氏)と自民2氏の主張は分かれた。

 県内政党間の連携・協力態勢や改憲、翁長県政への対応などについて持論を展開し、応酬する場面もあった。

 比例で復活当選した維新の下地幹郎氏(56)は欠席した。