【台風22号】速度落とし本島地方へ接近か 26日午前6時現在の予報 気象台早めの台風対策を呼び掛け


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 台風22号は26日午前6時現在、フィリピンの東にあり、時速20キロで北西に進んでいる。今後発達し、速度を落としながら沖縄本島地方に接近する恐れがある。最接近は大東島地方が28日ごろ、沖縄本島地方は28日午後から29日午前中にかけての見通しで、大東島地方、沖縄本島地方ともに台風の暴風域に入る可能性が高い。

 沖縄気象台によると、台風22号は強風域、暴風域の圏外でも広域で風が強いため、早めに台風対策や準備を行った上で、警戒することを呼び掛けている。

 台風は26日午前6時現在、時速約20キロで北西に進んでいる。中心の気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートル。北東側440キロと南西側390キロで風速15メートル以上の強風域となっている。

 現在、暴風域はないが大東島地方や沖縄本島地方に近づくに従い発達し、26日の午後9時までには暴風域ができる見込み。

 沖縄気象台によると、台風22号は徐々に西向きになり、より沖縄本島地方に近づく進路をたどってきた。今後は北東に少しづつカーブを描くように進路を変える見通しで、その際、速度が遅くなる可能性がある。

 さらに現在、中国大陸付近にある高気圧と台風の低気圧の間に沖縄地方があるため、台風の暴風域や強風域の圏内に入る以前から、強風が吹く恐れがある。

 沖縄気象台は「強風域、暴風域の圏外でも強風が吹いているのが今回の台風の特徴だ。強風域、暴風域に入るかどうかにこだわらず、強い風に注意し、早めの台風対策をしてほしい」と呼び掛けている。

 台風22号の接近を受け、沖縄の産業まつり実行委員会(会長・呉屋守章県工業連合会会長)は27~29日に開催を予定していた「第41回沖縄の産業まつり」の全日程を中止すると25日、発表した。産業まつりが3日間全て中止になるのは初めて。29日に那覇市立開南小学校で開催を予定していた第35回那覇市障がい者運動会は中止することも決まった。【琉球新報電子版】

台風22号(26日午前6時現在、気象庁ホームページより)

琉球新報では、台風22号に関する情報をホームページの「台風接近」コーナーにまとめています。ぜひご覧ください。
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