島の実り 祈り踊る 竹富島、種子取祭始まる


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馬に乗るしぐさを表現した「ウマヌシャー」を踊る男性たち=30日、竹富町の世持御嶽

 【竹富島=竹富】国の重要無形民俗文化財で600年以上の伝統がある竹富島の「種子取祭(タナドゥイ)」の奉納芸能が30日、同島の世持御嶽(ユームチオン)で始まった。島民や島出身者らが踊りや狂言などの芸能をささげ、島の繁栄を祈願した。会場には観光客など見物人も多く訪れ、伝統芸能を堪能した。奉納芸能は31日まで行われ、2日間で約80演目がささげられる。

 種子取祭はまいた種が無事に育ち、豊作をもたらすことを祈願する竹富島最大の行事で10日間にわたり神事や奉納芸能などを行う。

 30日は御嶽前の庭で棒術や太鼓、農耕作業を表現した「マミドー」や馬に乗るしぐさを踊る「ウマヌシャー」などが披露された。その後の舞台芸能では、多彩な踊りや狂言が奉納された。