完工高10億円企業、過去最多 沖縄県内9・3%増 人手不足で伸び率は鈍化


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 東京商工リサーチ沖縄支店は30日、沖縄県建設業の2016年度完成工事高ランキング(年間10億円以上、16年4月~17年3月期)を発表した。ランク入りした企業は前年度比16社(9・3%)増の188社で過去最多となった。完工高総額は同5・5%増の4529億2100万円で、2年連続で過去最高を更新した。完工高は5年連続でプラスとなったものの、人手不足の影響を受けて伸び率は鈍化した。

 1位は集計開始から32年連続で国場組となった。公共工事は那覇空港の滑走路増設や学校改築、民間では病院やマンション、ホテルの大型工事が全体をけん引した。

 上位10社の完工高合計は1212億7600万円で、前年度を0・7%下回った。完工高総額に占める上位10社の割合は26・8%で、前年度より1・7ポイント減少した。

 増収企業は120社で全体の63・8%と15年連続で半数を超えた一方で、前年度を8・9ポイント下回った。同支店は「好景気で需要はあるが、人手不足で受注の制限を余儀なくされている状況もある」と分析した。

 県指名特A業者は、前年度より2社減少の78社がランク入りした。電気・管・機械器具・鋼構造物の設備業者は合計45社、内装・建具・防水塗装・型枠・仮設が専門の業者は合計17社がランク入りした。