全国育樹祭は糸満、宜野湾両市で開催 「素晴らしく、意義あるもの」 翁長知事が会見で発表


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第43回全国育樹祭開催について記者会見を開いた翁長雄志知事(右)と公益社団法人国土緑化推進機構の前田直登副理事長=31日午前10時15分、県庁

 翁長雄志知事は31日、2019年秋に予定する第43回全国育樹祭(主催・沖縄県、国土緑化推進機構)の開催地について、お手入れ会場は糸満市の平和創造の森公園、式典会場は宜野湾市の沖縄コンベンションセンターにそれぞれ決定したと発表した。同日県庁であった記者会見で明らかにした。

 翁長知事は18年の奄美・琉球の世界自然遺産登録も見据えた上で「(全国育樹祭の開催は)大変素晴らしく意義あるもの」だと強調し、県民の環境問題に対する意識向上に期待を寄せた。

 2年後に控える「緑の祭典」は(1)皇太子ご夫妻による木のお手入れ作業(2)記念式典(3)懇談会―の3本柱で構成する。皇太子ご夫妻のほか政界や経済界などからの特別招待者を含む4千人が参加する。

 会見で大浜浩志環境部長は「沖縄らしい大会」にするため「沖縄の伝統文化や県出身アーティストを中心としたアトラクションを検討している」ことを明らかにした。また、本年度中に基本計画を、次年度に実施計画をそれぞれ策定することも発表した。

 全国育樹祭は1993年4月に糸満市の県平和創造の森公園で開かれた全国植樹祭で天皇皇后両陛下が植えた木を、皇太子ご夫妻が手入れするなどして、森林保全の機運を高めることを目的としている。【琉球新報電子版】