墜落はエンジン不備 4月の米東部F16事故


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 【ワシントン=座波幸代本紙特派員】今年4月に米東部メリーランド州でF16戦闘機が墜落した事故で、米空軍は10月31日までに、事故の原因はエンジンの不適切な組み立てによって、重要な部品が欠落していたためだったと結論付けた。

 事故は4月5日、通常訓練中に起き、パイロットは無事に脱出したが、機体は地面に激突し、大破した。

 発表によると、首都ワシントンDC近郊のアンドルーズ空軍基地から同基地所属の戦闘機が飛び立った後、急にエンジンが加速し、その後、推力が失われた。パイロットは低高度でエンジンの故障が発生した場合の緊急操作を行った。

 事故原因の調査で、エンジン制御に必要なピンなどの部品が紛失していたことが分かった。組み立ての不備でエンジンへの燃料の流量を誤って検出し、エンジンの過熱や出火につながったという。

 F16は嘉手納基地にも米本国や三沢基地(青森県)、韓国クンサン米空軍基地などから、たびたび飛来している。