入港トン数過去最高 16年那覇港・27%増 乗降は36%増の142万人


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 那覇港管理組合が3日までに発表した同港の2016年統計(速報値)によると、入港した船舶の総トン数は前年比27・2%増の3674万8918トンで、統計がある1981年以降の過去最高値を更新した。乗降人数は大型クルーズ船の寄港増により前年比35・9%増の142万4764人だった。外国航路の乗降者が35万5203人(87・4%)増加し、初めて国内航路の乗降人数を上回った。国内の貨物取扱量は初めて1千万トンを超えた。

 入港船舶数は前年比2・0%増の8927隻で、98年に記録した1万819隻には及ばなかったが、3年連続で増加している。外航貨客船の入港回数は前年比83隻増の186隻。貨物取扱量は国内は6・2%増の1041万トン、外国が0・6%減の116万トンだった。コンテナ貨物は前年比4%増の413万トンで、国内航路が5・6%増加の311万トン、外国航路が0・8%減の102万トンだった。

 中国経済の成長を反映して、那覇港に寄港する10万トン以上の外国クルーズ船が急増した。外国航路の乗降者も9割近く増えるなど、クルーズ船受け入れは好調が続いている。一方で管理組合の担当者は14万トン級以上の大型クルーズ船や複数入港の際は「貨物バースを調整して受け入れている。受け入れ施設の早期整備が必要だ」と課題を挙げた。組合は港湾計画で22万トン級まで対応可能な第2クルーズバースの整備を盛り込んでいる。