新護岸2カ所に着工 辺野古沖で沖縄防衛局


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砕石が投下され、新たな護岸工事が始まった「N5護岸」建設予定地=6日午前11時50分ごろ、名護市のキャンプ・シュワブ沿岸(小型無人機で撮影)

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は6日午前、新たな護岸2カ所の造成工事に着手した。

 新たに着工したのは、辺野古崎西側の埋め立て区域外枠となる「K1護岸」と、内側を仕切る「N5護岸」。

6日午前10時半すぎ、N5護岸工事で、クレーンを使い砕石を海に投下する作業が確認された。K1護岸工事でも砕石を砂浜に投下する作業が行われた。

 海上では、新基地建設に反対する市民が抗議船から「これ以上、青い海を壊すな」などと抗議の声を上げた。

 県は、辺野古沖で希少サンゴが見つかったことを巡り、工事を停止して保全対策を県と協議することなどを求めている。これに対し沖縄防衛局は「工事を停止する必要はない」と回答していた。

 沖縄防衛局は4月25日、辺野古崎北側の「K9護岸」に着工、沖合約100メートルまで延ばしている。【琉球新報電子版】

クレーンでつるした網から水しぶきを上げてN5護岸建設予定地に投下される砕石=6日午前10時34分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ内の沿岸部
K1護岸予定地付近にあるクレーンが投下した砕石=6日午前11時3分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部
N5護岸工事に着手する沖縄防衛局のクレーン=6日午前10時半ごろ、名護市辺野古