防災体制の確保を 県庁で避難訓練 地震と火災想定で2千人


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避難訓練で県庁1階の県民ホールに避難する県庁職員ら=8日午前、県庁

 県は8日、那覇市で震度6強の地震と火災が発生したと想定した2017年度の消防訓練を県庁で実施した。

 地震に伴う火災の消火活動や、エレベーターに閉じ込められた利用者と収納棚の下敷きになった負傷者の救出などの訓練を行い、県庁職員ら約2千人が県庁1階の県民ホールに避難した。

 訓練は火災発生場所を事前に通知せず火元の確認や消火活動の実施、消防機関への通報など実践的な内容になった。

 県総務部によると、火災発生から避難するまでに要した時間は16分で、昨年度より1分早かったという。一方、トイレで逃げ遅れた人の捜索がなかった点が課題として挙げられた。

 自衛消防隊長を務める金城武総務部長は「万一に備えて防災体制を確保することが重要で、今回の訓練の成果を生かしてほしい」と呼び掛けた。【琉球新報電子版】