運転免許返納、沖縄県内1646人 75歳以上、9月末で昨年超


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 今年、沖縄県内で運転免許証を自主返納した75歳以上の高齢者が、9月末で統計開始から過去最高を記録した昨年の1573人を73人上回る1646人に上ることが県警のまとめで分かった。

 警察は3月の改正道交法の施行で、75歳以上の運転免許保有者への記憶力や判断力の認知機能検査を強化しており、県警は16年から広報で周知を図っている。運転免許課によると、75歳以上高齢者の返納状況は年々増加傾向にあり、15年から千人を超え(1194人)、今年9月末時点の自主返納者数の1646人は、16年同期比67・1%(661人)増となっている。

 運転免許課は「改正道交法に伴い、県民に周知した結果、病気などで運転に不安のある人や、もともと運転に自信のない人たちからの自主返納が増えた。また、家族などからの勧めも大きな要因の一つだ」などと指摘した。

 自主返納することで交付される「運転経歴証明書」を提示すると、本島では沖縄バス協会の4バス会社や、ゆいレール、タクシーで割引などのサービスを受けられる。問い合わせは、県警運転免許センター(電話)098(851)1000。