「私刑」を食い止めよう　モバイルプリンスの知っとくto得トーク［３３］

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Ｔｗｉｔｔｅｒにはいろんな動画が投稿されているけど、「この人の態度悪いですよね？」と見せしめのような動画を最近よく見るようになっている。

対応の悪いコンビニの店員だったり、運転マナーの悪い車だったり、内容はさまざまだ。

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こうした動画を見て「こいつ、許せん！」「なんでこんな非常識なことをするのだろう？」と怒る人たちも出てきている。

確かに釣り銭を放り投げたり、興奮して怒鳴ったりしている店員や、急な車線変更で割り込んでくる危険運転をする車の動画を見ると、怒りたくなる気持ちも分かるものもある。

でも、そんな時こそ深呼吸して冷静にならないといけない。

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怒って「この人許せない！ おれたちで罰を与えよう」となることを、私刑（しけい）やリンチと呼ぶんだ。

Ｔｗｉｔｔｅｒで「この人の態度悪いですよね？」という動画が投稿されて、「許せない」という共感が広がると、私刑につながりやすいんだよ。

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悪いことをした人を調べ、刑を決めるのは警察など捜査機関や裁判所の仕事だ。

間違って逮捕しないように、間違って重い刑にしないように、慎重に捜査と裁判を進める。

それでも、人がやっているから間違うこともあるんだ。

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私刑は、警察でも裁判官でもない素人が、ネットで見たちょっとの情報だけで犯人と決めつけ、罰を与えようとするから問題なんだよ。

仮に、動画に映っている人が本当に悪いことをしていたとしても、見た人たちが勝手に私刑をしていいわけではない。

さらにＴｗｉｔｔｅｒで拡散して怒りが集まりすぎると、耐えられないような汚い言葉や脅迫のようなメッセージが大量に送られ「炎上」する。

電話番号や住所、経歴など個人情報が暴露されて、直接電話が掛かってきたり、会いにきたりして脅されるなど、やったこと以上に大きすぎる罰を与えることもあるんだよ。

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怒ると冷静に判断ができないから、私刑をエスカレートしやすい。

だからこそ、一度落ち着いて、Ｔｗｉｔｔｅｒに載せていい内容なのか、広げるべきことなのか考える習慣を持つようにする。

私刑につながることは、一人一人が広げないようにブレーキを掛ける必要があるんだ。