県内3行、純益8.9%減 引当金、人件費が増


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県内地銀3行(琉球銀行、沖縄銀行、沖縄海邦銀行)の2017年9月中間連結決算が10日までに出そろった。各行共に有価証券の売却益が増加しており、売上高に当たる経常収益は3行合計で前年同期比4・9%増の643億7400万円となった。各行でそれぞれ法人税や貸倒引当金繰入額、人件費などの増加があったため、経常利益は0・9%減の119億7800万円、純利益は8・9%減の78億2500万円となった。

 県内景気の拡大を受け3行の総融資量の合計は5・4%増の3兆4357億9800万円となった。日銀のマイナス金利政策の影響で貸出金利回りの低下は続くものの、融資のボリュームが増えたことなどから本業のもうけを示すコア業務純益の合計は0・2%増加し83億100万円だった。3行の総資産は前年同期比2・3%増の5兆1594億1600万円、総資金量は2%増の4兆6581億5400万円。不良債権残高は1・3%減少して591億9800万円だった。