座り込む市民約90人、ツール・ド参加者に声援 辺野古のシュワブゲート前


この記事を書いた人 松永 勝利
座り込む市民がマイクを握り、新基地建設に反対する思いを共有している=10時33分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、反対する市民ら約90人が11日午前、辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前に座り込んでいる。午前10時40分時点でシュワブ内への資材搬入はない。
 市民らはゲート前で代わる代わるマイクを握り、新基地建設に反対する思いを語り合いながら、気持ちを共有している。この日、北部地域をコースに開催される自転車の祭典「第29回ツール・ド・おきなわ」が開催された。時折、自転車に乗った競技参加者がゲート前を通ると、市民らは「頑張れー」と声援を送るなどした。
 那覇市から子ども2人を連れて座り込みに参加した女性(50)は「人を殺す機能を持った新基地を造ってほしくない」と話した。親子は月1回、ゲート前に座り込み、県民集会にも積極的に参加している。女性は「仕事の合間を縫って来ている。子どもたちに私の考えを押しつけるつもりはない。ただ沖縄の現状を知ってもらい、今後の生き方を考える一つの材料にしてほしい」と話し、子どもと一緒に座り込む理由を語った。【琉球新報電子版】