【嘉手納】「核兵器から命を守る沖縄県民共闘会議」の結成総会が13日、嘉手納町中央公民館で開かれた。250人(主催者発表)が集まり、核兵器の有無の調査や嘉手納弾薬庫への立ち入りなどを求める総会宣言を採択した。共同代表の山内徳信元参院議員は「県民的で島ぐるみ的な態勢をつくり、世論の力で核兵器について明らかにする必要がある」と呼び掛けた。
会を結成するきっかけとなった番組のNHKスペシャル「沖縄と核」の上映やディレクターの松岡哲平さんへの質疑応答もあった。
総会宣言では「有事に核持ち込みを日本政府が認めた核密約は周知のことで、沖縄に核が存在するかは否定できない」として調査を求める市民運動の広がりを呼び掛けた。
また核を撤去したとの見方にはいつ、どのような方法で撤去したかを明らかにする必要があるとした。会の規約と運動方針も決定した。
同会は番組の放映を受けて9月に設立。これまでに県議会へ陳情を提出した。
沖縄市から娘のさつきさん(29)と参加した安慶名つる子さん(70)は、「沖縄に1300発も核兵器があったなんて全く知らされていなかった。これからを生きる若い人にも関心を持ってほしいと思った」と述べた。さつきさんの友人の中本里美さん(29)=沖縄市出身、東京都在住=は「沖縄の捨て石状態は続いている。何か行動しなきゃいけない。問題意識を持つ人が増えたらいい」と参加した理由を話した。