若い世代活躍に期待 「組踊音楽太鼓」の比嘉聰氏が知事に報告 人間国宝認定と重要無形文化財指定


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組踊音楽太鼓」の重要無形文化財指定と保持者の各個認定を翁長雄志知事(右)に報告する比嘉聰氏=15日午前10時5分ごろ、県庁

 「組踊音楽太鼓」の人間国宝に認定された比嘉聰氏(65)が15日午前、県庁に翁長雄志知事を訪ね、重要無形文化財指定と人間国宝認定を報告した。

20日に開催される祝賀会に「ぜひ知事にも参加いただきたい」と招いた。翁長知事は「県民にも、知事としても大変名誉なことだ。皆さんの努力はなみなみならないもので組踊を愛する気持ちに敬意を表したい」と認定を祝った。

 比嘉氏は県内で12人目の人間国宝で、芸能分野では7人目。10月2日に認定され、同月23日に東京で授与された。

 翁長知事は「皆さんの努力でじわりじわり若い人も出てきている。ぜひ船頭的な役割を果たしていただく中で沖縄も支えていただきたい」と激励した。

 比嘉氏は「若い世代も結構育ってきている。本土でも学校を回って組踊をみせている。若い人が表に出てくれることは非常にうれしい」と後進の活躍にさらなる期待をかけた。

 20日の祝賀会は那覇市のロワジールホテル&スパタワー那覇で開かれる。【琉球新報電子版】