米軍 16万人分情報紛失 記録CD、一般人も含む


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 在沖米海兵隊は17日、県内の米軍施設に立ち入る際に軍に提出する16万3千人分の個人情報を記録したコンパクトディスク(CD)を紛失したと発表した。紛失した個人情報は、米軍人・軍属だけでなく一般人も含まれ、氏名、生年月日、雇用ID番号、運転免許証番号、社会保障番号(米国籍者)がCDに記録されていた。米軍は「銀行口座などに不信な動きがないか確認する必要がある」と注意を呼び掛けている。海兵隊が紛失の事実を把握したのは9月末で、公表までに1カ月半以上を要した。

 流出したCDには、2007年1月ごろから17年9月までに米軍施設内に出入りするために車両登録をした、国籍、所属、雇用形態を問わず全ての人の情報が記録されている。海兵隊基地だけでなく空、海軍など県内の全ての米軍施設の車両登録情報が含まれている。

 日本人登録者への影響について海兵隊は報道発表文で「身元、信用格付け、財務状況に脅威を引き起こす内容との認識はない」としている。ただ同時に「銀行口座などに不審な動きがないか確認する必要がある」と注意を呼び掛けている。

 現時点で「情報の悪用等の証拠はない」としたが、CDは発見されていない。紛失日は9月27日ごろで、在沖米海兵隊キャンプ・バトラー基地内車両登録事務所で保管していた。紛失原因や経路は明らかになっていない。