竜巻 特定できず 沖縄気象台調査、知念でも被害


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 沖縄気象台は18日午後、竜巻が発生した可能性があるとして、「気象庁機動調査班」の職員9人を糸満市の平和祈念公園などに派遣し、現地調査を実施した。

 同日夜に発表された調査報告で、摩文仁付近での突風の風速は約30メートルと推定され「被害や痕跡、聞き取り調査から推定できる情報が得られなかった」として、突風の原因が竜巻とは特定できないとした。また、南城市知念字具志堅付近でもコンテナが横転する突風被害があったと発表した。

 気象台によると、突風が発生した17日、沖縄地方は気圧の谷や湿った空気の影響で、大気が不安定となっており、活発化した積乱雲は糸満市付近を通過し、その影響で突風が発生したとみられる。糸満市地域には17日夕方から夜にかけて、雷、洪水注意報、大雨警報が発表されており、沖縄地方には午後5時39分から同9時52分までの間に竜巻注意情報が3度発表された。