Q.恋愛って難しい
今日の質問は、
「やっぱり好きとかって伝えることをたくさんしすぎると、相手は飽きたり、嫌になったりすることが多いですか?」
「付き合っている時の女子が何を考えていて、何が不満なのか、何が足りないのか全く分かりません。」
「付き合っているのに、別にもっと好きな人ができたときはどうすればよいのでしょうか?」
です。中学2年生の皆さんからです。
A.将来につながる大切な経験
悩みますよね。恋愛って相手のあることだから本当に難しいです。相手によって違うし、友だちに聞いても、人の組み合わせによってうまくいく方法やそのタイミングは違います。
本や雑誌に「こうすればうまくいく」「絶対ハッピーになれる方法」などと書いてあるのは、その人がうまくいっただけのこと。書いてある通りに無理して合わせても、自分らしさがなくなるだけです。そのうち演技していることに疲れてしまったり、本当はどうしたいのか自分の気持ちが分からなくなったりしてしまいます。
お付き合いをしている相手には、迷ったり不安に思ったりしていることも含めて、今の気持ちをストレートに「私はこういう気持ちなの」「僕は○○と思う」と伝える方法をお勧めします。そして、相手の気持ちやどうしたいのかをしっかり聞いて、考えていってね。それがお互いを大切にするってことだし、関係を深めていくことにつながります。
皆さんは、恋愛の初心者だから、これからうまくいかない体験をいろいろすると思います。苦しい、すれ違ってもどかしい、思い通りにいかなくて相手を恨む、悲しい、つらい…。そんなとき、逃げ出さないで、自分の大切な体験として、しっかりと向き合ってほしいです。積み上がった経験が将来、人生を共に歩みたいと思える人との出会いにつながります。だから、いっぱい悩んでください。
ただし、心のコップをいっぱいにしないよう文字にしたり、おしゃべりしたりしてくださいね。
徳永桂子(とくなが・けいこ) 思春期保健相談士。
心が生きると書く「性」、心が生きて交わる・お互いの心を生かして交わると書く「性交」の漢字の通り、子どもたちがありのままの自分を肯定できるように。豊かなパートナーシップを築けるように。みんなで明るく肯定的に性について語れたらいいなと思って活動中。
新報小中学生新聞に「ココロ・カラダ不思議つながり」を連載中。著書に「からだノート~中学生の相談箱」(単著)「LGBTなんでも聞いてみよう~中・高生が知りたいホントのところ」(共著)など。