ナビィータ、4得点完勝 東海大福岡高を零封 サッカー九州女子L1部


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 サッカーの第20回九州女子リーグ1部は19日、南風原町の黄金森公園陸上競技場で第12戦を行い、ヴィクサーレ沖縄FCナビィータが東海大福岡高校に4―0で完勝した。戦績は8勝2分け2敗となり、リーグ成績は琉球デイゴスに次いで2位を守った。ナビィータは23日から静岡県の時之栖スポーツセンターで開幕する2017なでしこ・プレナスチャレンジリーグ入替予選に出場する。

 九州リーグの第13戦は12月2日、熊本県の嘉島町総合運動公園多目的球技場で熊本ルネサンスと戦う。

ヴィクサーレ沖縄FCナビィータ
4―0(3―0,1―0)
東海大福岡高
▽得点者【ヴ】花城美紀2、玉城薪瀬、新城莉乃

花城 果敢に攻め2得点

ナビィータ―東海大福岡高 前半28分、相手をかわし、2点目のゴールを決める花城美紀(左)=19日、南風原町の黄金森公園陸上競技場(上原修撮影)

 なでしこチャレンジリーグ入替戦予選の開幕を目前に、ヴィクサーレ沖縄FCナビィータが勢いを付ける無失点での白星を挙げた。主力のFWジョバーニャ・カンポスを温存した、フォワードを務めた花城美紀が前線へ果敢に攻め上がった。相手守備陣の裏に抜け出し、持ち味の「ゴール前の正確なコントロールとシュート」(與座周平監督)で先制を含む2得点を挙げた。ホーム最終戦で東海大福岡高に4―0で快勝した。

 先発両サイドは高1コンビの玉城薪瀬と高良琴音が務めた。前半21分、右の玉城からのグランダーパスに花城がつま先で流して先制。同28分にはDF比嘉千尋のアーリークロスを花城が胸でトラップして右足で2点目を挙げた。3点目は前半34分、スルーパスを受けた玉城が流し込んだ。玉城は150センチの小柄な体をダンベルで鍛え、スピードや体力を強化、成長しているプレーを見せた。

 前線での花城の動きを支えたのは高1のMF上原佳歩だ。やや後方に下がり、相手守備陣を引き付け「きょうは、自分らしいプレーができた」と納得する。147センチと、上原もまた小柄だが、体幹を鍛えて体づくりに励んできた。

 前期に3―5と敗れていた東海大福岡高だが、津波古玲奈ら守備陣が裏を狙う相手の動きに対応。球際で粘ってゴールに「鍵」を掛けた。

 迎える入替戦予選は、リーグより4人少ない16人で最短でも3日間の連戦となる。津波古は「この1年、ここに向けて頑張ってきた。皆で、全力で勝ちにいきたい」と大舞台に視線を向ける。
(石井恭子)