【東京】小野寺五典防衛相は24日の閣議後会見で、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、国頭村奥区が埋め立て用石材の運搬のために奥港を使用することに反対する抗議決議を可決したことに対し「沖縄県の了解をいただき奥港を使い運搬工事をしている」と述べ、県の使用許可を前面に打ち出し、手続きの正当性を主張した。
その上で、工事への影響については「何ら影響がないと思う」と続行する考えを示した。
奥区は23日の区民総会で抗議決議を全会一致で決議した。
小野寺氏は県から使用許可を得たことのほか、奥区長には施工業者が6月26日以降、11月6、10、13日に沖縄防衛局職員が石材運搬について「説明」し、11月6日には区長の要望を受け公民館に石材運搬の「お知らせ」を掲示したとして、地元に「周知」してきたと強調した。
今後については「引き続きご理解いただけるよう丁寧な説明に努める」とした。【琉球新報電子版】