中・高の連携重要 県体育実践研究発表で強調


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各競技の分野から発表したパネリストの3人(左から)平良真理氏、屋比久保氏、喜友名諒氏=29日、県立総合教育センター

 第30回沖縄県中学校体育連盟・第42回県高等学校体育連盟の実践研究発表大会が29日、沖縄市の県立総合教育センターで行われた。

 各競技を指導する3人のパネリストが「中・高連携した選手育成を目指して」と題したシンポジウムで、2019年開催の南部九州総体と20年の東京オリンピックに向け、中高連携の取り組みの重要性を語った。

 7人のJOC全日本ジュニアレスリング選手権大会王者を育て上げた屋比久保教諭(北部農林高)は、中学の選手が高校生と合同練習を行い、参考試合をすることで「(経験が生かされて)その子たちが高校、大学の大会で活躍できる」と中・高で手を携える重要性を強調した。

 重量挙げのシドニー五輪の元選手・平良真理教諭(沖縄工高)は、練習や大会ごとに重量挙げの記録をデータ化し、競技人口の少ない沖縄県で「全国・世界レベルの選手と比較できる」ことでモチベーションを養い、向上させていく意義を語った。

 世界空手道選手権大会で個人形3連覇を達成した喜友名諒(劉衛流龍鳳会)は「まずは楽しむことが大事」と練習に参加し、前向きなモチベーションを維持する必要性を話した。さらに、技術指導の前に生活態度や礼儀を学ぶことも大切だとした。

 バスケットボールや野球など中高の4教員が実践発表を行い、参加した教員らと意見交換も行われた。