10月のプロ野球新人選手選択会議(ドラフト会議)で、ソフトバンクから育成枠の3位指名を受けた沖縄尚学高校の砂川リチャード内野手(188センチ、108キロ)=右投げ右打ち=の入団が1日、決まった。同日、球団関係者が同校に指名あいさつに訪れ、支度金や年俸などで合意した。
育成枠の指名ということで、当初は進路を決めあぐねていた砂川だが、「次にいつチャンスがくるか分からない」とし、入団を決意したという。集まった報道陣に「チャンスを逃さないという気持ちで頑張りたい。支配下登録選手を目指す」とプロ入り後の決意を力強く語った。
球団によると、支度金300万円、年俸360万円で合意した。
砂川は今年の春の県大会は決勝で本塁打を放つなど通算4割4分4厘をマークし、チームの優勝に貢献した。夏は4番を任された。
大型スラッガーとして活躍した砂川に、ソフトバンクのスカウト室アマスカウトチーフ補佐の福山龍太郎氏は「体の大きさ、肩の強さもあるが、何より野球小僧で野球を愛していることが、一番の伸びる要素になる。熱意を持って挑戦すると言ってくれてうれしい」と砂川の決意を喜んだ。入団後は三塁手として育成していく予定。
沖尚の比嘉公也監督も「育成枠からも有名な選手は多く出ているので、頑張ってほしい」と今後の活躍に期待を込めた。