「甘い泡盛はいかが」 多良川、伝統ミルク酒商品に


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多良川が開発した「わしミルク酒」=11月25日、JTAドーム宮古島

 【宮古島】酒造所の多良川(宮古島市、砂川拓也社長)はこのほど、同市の池間島と同島から分村した西辺と佐良浜に住むいわゆる「池間民族」が年に1度の伝統行事の際に飲む「ミルク酒」を商品化した。商品名は「宮古島わしミルク酒」で、泡盛に甘いコンデンスミルクが入っており、普段の泡盛とはひと味違ったまろやかさや飲みやすさを追求した。

 11月25、26日の第40回宮古の産業まつりで初めて販売された。アルコール度数は12度。産業まつりでは内容量600ミリリットルで1200円(税込み)で販売された。来春以降に定番商品として展開する予定だ。

 「ミルク酒」は年に1度の池間民族の伝統行事「ミャークヅツ」の際に振る舞われる。ミャークヅツで振る舞われるミルク酒の度数は30度以上。

 甘くて飲みやすいので酔いが早まるともいわれている。

 多良川は女性向けの商品の販売を目指し、2年前から開発に取り組んだ。同社企画営業部の上間良太主任は「女性に少しでも泡盛を手に取ってほしくて開発した。今後も地産地消の観点から、宮古の文化を広げるような商品を展開したい」と話した。