バイク死亡 10年で最多 2017年21件、24人犠牲に 沖縄県警、年末へ警戒強化


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 県内でバイク乗車中の死亡事故が増えている。県警交通企画課によると、バイク死亡事故は2017年は11月29日までに21件発生し、24人が亡くなっている。16年同期比で11人増加し、過去10年で最も多かった09年の21人を既に超えた。警戒を強める県警は交通量が多くなる年末に向け、パトロールなどを通し交通安全の注意喚起をする。

 県内における交通死亡事故は、11月29日現在で38件発生し41人が亡くなっているが、バイク死亡事故が占める割合は約6割となっている。

 バイク死亡事故の特徴として1~8月は朝に国道や主要県道で、ツーリング中の大型バイクによる単独事故が多発した。これを受け、県警は国道などでバイクの速度超過の取り締まりを強化した。一方、9~11月は一般生活道路などでバイクと乗用車の衝突事故が多かった。交通企画課は生活道で事故が増えた要因を「慣れた道で安全確認がおろそかになっているかもしれない」と分析した。

 11月に入り3件(3人)の交通死亡事故が発生し、石川署は11月30日に非常事態宣言を行った。29日までに、前年同期比で5件(5人)増の8件(8人)の交通死亡事故が発生した。そのうちバイクによる死亡事故は4件(4人)となっている。宮城貴石川署長は宣言で「法定・規制速度を順守し、安全な速度で運転することを心掛けるようお願いする」などと呼び掛けた。