師走の南部路を走る第33回NAHAマラソン(主催・那覇市、南部広域市町村圏事務組合など)が3日午前9時、那覇市の明治橋交差点前で一斉にスタートした。糸満市まで県南部をぐるりと回るコース。ゴールの奥武山陸上競技場を目指し、ランナーたちは42・195キロを懸命に駆け抜ける。
今年は2万8369人(男性2万1680人、女性6689人)が出場する予定。そのうち県外から1万466人、海外から989人が申し込んでいる。
曇天の中、スタート地点となった国道58号の明治橋付近は「号砲」を待つ人、人、人で埋まった。世界ボクシング評議会(WBC)フライ級チャンピオンの比嘉大吾さんがゲストスターターを務めた。
城間幹子那覇市長は「日々の努力、練習の成果が実を結ぶよう願っている」とあいさつした。比嘉さんは「ベストを尽くし、完走目指して頑張って」とランナーを激励し、拳をぐっと握りしめた。2人がスタートの合図となる「万国津梁(しんりょう)の鐘」を鳴らすと、ランナーは一斉に走り出し、沿道は拍手と熱気に包まれた。【琉球新報電子版】