「自分はまだ伸びしろある」 逆転賞金王の宮里優作、沖縄県勢初 男子ゴルフ日本S


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通算15アンダーで今季最多の4勝目を挙げ、優勝カップを掲げる宮里優作=東京よみうりCC

 男子ゴルフの日本ツアー最終戦、日本シリーズJTカップは3日、東京都稲城市の東京よみうりCCで最終ラウンドを行い、首位タイから出た宮里優作(37)が1イーグル、6バーディー、ノーボギーの62と、一気にスコアを伸ばして通算15アンダー、265で優勝した。宮里は賞金4千万円を加算して今季獲得額を約1億8283万円とし初の賞金王に輝いた。沖縄県勢の男女を通しても初の賞金王となった。

 宮里は今大会、1アンダーの8位で発進、2日目も1アンダーと安定しトップと3打差の8位をキープした。3日目にノーボギーの5アンダーと猛チャージを掛けてトップタイに浮上。最終日も圧巻のバーディーラッシュで、2位に6打差の圧勝だった。ツアー通算7勝目で、今季は全選手で最多の4勝を挙げ、大会前まで賞金トップだった小平智(28)を逆転した。

 最終戦で初の賞金王を勝ち取り、宮里は「自分を信じて、これまでやってきたものを出そうと思ったが、それ以上のものが出た」と破顔。「満足することなく、自分はまだ伸びしろがたくさんあると思うので、毎年うまくなりたい。こんなにたくさんの人に応援してもらって、本当に良かった」と来年以降のさらなる活躍を誓った。

 宮里は昨年からツアーの選手会長を務めており、選手会長としても初のタイトル獲得となった。これまでの宮里の賞金ランク最高位は2015年の2位。女子では04年、05年の宮里藍、09年の諸見里しのぶがいずれも2位に入った。

 宮里は今季、5月の中日クラウンズで優勝後、国内メジャー戦では10年ぶりの沖縄開催となった日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯で逆転優勝を飾り、国内三大大会の初制覇を果たした。10月のツアーワールド・カップも制した。