建設業に女性定着を 関係者、環境改善など討論


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建設産業で働く女性の環境改善など訴える登壇者ら=5日、浦添市の沖縄建設労働者研修福祉センター

 建設産業での女性の活躍を発信する国土交通省の「建設産業女性活躍セミナー」が5日、浦添市の沖縄建設労働者研修福祉センターで開かれ、建設業関係者ら約50人が参加した。建設現場で働く女性経営者や技術者らが各社の取り組みや、女性の定着に向けて討論した。

 パネルディスカッションで丸政工務店(金武町)の上原恵子社長は、子育てする社員の出勤時間を遅らせる取り組みを紹介し「会社の意識が変わらないといけない」と述べ、システムを積極的に見直すよう訴えた。屋部土建(名護市)の技術員・伊芸南さんは「やるからには一生の仕事にしたい。女性も活躍できる業界だと発信したい」と話した。

 建設業界では女性更衣室の整備や育児休暇の制度など女性が働く環境が不足しているという。国は2014年に10万人だった女性技術・技能者を19年までに20万人に増やす計画をしている。