金城妃呂、レイア入団 日本女子プロ野球 「感謝忘れず」夢のステージへ


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 国内トップレベルの場での活躍を夢に、新たな道へ進む選手がいる。沖縄県糸満市出身の金城妃呂(潮平中―鹿児島県・神村学園高等部3年)で、日本女子プロ野球リーグのレイア(京都)に捕手として入団する。2日に京都市内のホテルで日本女子プロ野球リーグの今季のMVPや新入団選手を紹介するコンベンション2017があり、新人選手18人を代表してあいさつ。「女子野球の普及と発展を目指し、全ての女子野球選手が目指す夢の舞台をつくっていけるように尽くしていきます」と力強く語った。

 金城は161・4センチ、右投げ右打ち。遠投で75メートルを投げる強肩を持ち味とし、キャッチングやフィールディングも高く評価されている。小学時代は学童野球に打ち込み、中学では硬式テニス部に所属したが、野球への思いは途切れることなく、女子野球の名門神村学園に進学した。

 白球を追い掛け練習を続ける中で「もっと上のレベルでプレーがしたい」という思いが募り、6月のプロ入団テストを受験し、合格した。新たなステージに立つことに「周りの方々への感謝の気持ちを忘れず応援される選手になれるよう日々精進していきます」と意気込んでいる。

 日本女子プロ野球は兵庫ディオーネ、京都フローラ、埼玉アストライア、レイアの4チームで構成している。レイアはプロとしての心技体をつくるため、育成を大きな柱に置き、主に18歳、19歳の選手が所属する。高卒者は原則2年間在籍し、基礎能力を上げるトレーニングを行う。長く活躍し続ける体をつくり上げた後で、トップの3チームに進み戦っていく。

 女子プロ野球の県出身者は、現在京都フローラの監督を務める新原千恵(松島中―鹿児島・神村学園高―尚美学園大出)が第1号で、同チーム外野手として活躍している前田桜茄(宜野座中―鹿児島・神村学園高出)に続き3人目。金城は高校卒業後にレイアに合流する。