プロバスケットボールの琉球ゴールデンキングス(西地区1位、14勝5敗)は8日、滋賀県大津市の県立体育館(ウカルちゃんアリーナ)で滋賀レイクスターズ(西地区3位、9勝10敗)と今季第20戦を行い、83-63で快勝した。キングスは連勝を8に伸ばし、西地区で首位を独走している。
第1クオーター(Q)からキングスは滋賀のトランジションプレーを好守備で断ち切った。古川孝敏らの3点弾やハッサン・マーティンのシュートが決まり、24-15とリードした。第2Qは滋賀の司令塔・並里成とファイサンバのコンビプレーなどを連続で許し迫られたが、古川や津山尚大の3点弾で追随を許さず、前半を43-34で終えた。
第3Qでも速いパス回しからノーマークの津山や岸本隆一の3点弾が要所で決まり、ハッサンのリング下でのハッスルプレーが滋賀の守備を切り崩し、64-46と突き離した。最終Qでは守備のミスも出たもののキングスの勢いは終始上回り、83-63で制した。
キングスの次戦は9日午後2時5分から、同アリーナで滋賀と2戦目を行う。
キングス 15勝5敗
83―63(24-15,19-19,21-12,19-17
滋賀 9勝11敗
◆全体ではコントロール
佐々宜央HC(キングス)の話 トランジションプレーの得意な滋賀に手こずりはしたが、全体ではゲームコントロールできた。選手によって(やるべきことが)できてる、できてないの差があり、全員でできるようにしなければならない。いい守備を続けながら、しょうもないプレーを減らし、もっと安定的な試合をしたい。
◆マーティン爆発23点 外から古川、津山が射抜く
体の強さでリング下から射抜き、ダンクも見せ23得点したハッサン・マーティンを滋賀は止められなかった。速いパス回しからリング外で待ったノーマークの古川孝敏、津山尚大らの3点弾も要所で決まり、追撃の芽をつぶした。好守で滋賀のトランジションを抑え、内外から効果的にリングを射抜いたキングスが8連勝し、西地区首位の独走を印象付けた。
滋賀の司令塔・並里成に、岸本隆一や二ノ宮康平がマッチアップしたキングスは、序盤から攻守で流れを掌握。リング下のマーティンへのパスがことごとく決まってシュートにつながり、3点弾も24本中10本が成功した。
リバウンドにスクリーンプレーと、攻守で貢献したマーティンは「出だしからハードにいけた。ダンクでチームに力をもたらす働きができて良かった」と振り返り、滋賀との2戦目に向け、「もう一度守備から修正していく」と連勝を誓った。