飛行機誘導を体験 国内初、常設スペース 石垣空港


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 【石垣】石垣市の南ぬ島石垣空港の2階北側送迎デッキにこのほど、親子が楽しめる新たなスポットとして、地上職員がパドルを操り飛行機を誘導するマーシャリング業務の模擬体験スペースが設置された。石垣空港ターミナルによると、常設の同体験スペースの設置は全国でも初めて。

マーシャリングを体験した浦崎大虎君=2日、石垣市の南ぬ島石垣空港2階北側送迎デッキ

 体験スペースは日本トランスオーシャン航空(JTA)の職員が発案した。空港ターミナルが提案を受け入れ、11月15日にスペースを設けた。子ども連れを中心に人気だという。

 スペースにはマーシャリングのやり方を紹介する案内板が設置され、体験用の模擬パドルも置かれている。体験者は実際に飛行機を誘導する職員(マーシャラー)の姿をガラス越しに確認しながら、着陸して8番スポットに入る飛行機に向かってパドルを両手で動かし、飛行機を“停止”に導く体験ができる。

 2日に初めて体験した市立真喜良小学校3年の浦崎大虎(ひろと)君(9)は「腕を動かし続けたからきつかったけど、この仕事がないと飛行機が安全に飛べないから、大切な仕事だと思った。将来は飛行機に関わる仕事をしたい」と話した。