キングス接戦 9連勝 滋賀に87―82 Bリーグ第21戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位、15勝5敗)は9日、滋賀県立体育館(ウカルちゃんアリーナ)で滋賀レイクスターズ(同3位、9勝11敗)とアウェー2戦目(今季第21戦)を行い、87―82で勝利した。連勝記録を9に伸ばした。キングスは8日の敗戦から修正してきた滋賀の攻撃に第1クオーター(Q)から苦しめられた。1Qは20―19、2Qは36―36、3Qは61―62と接戦の中、攻撃で石崎巧がうまく相手守備を引きつけ、ハッサン・マーティンらのゴール下の得点につなげた。4Qも互いに主導権を奪い合う展開が続く。残り1分を切って79―80の場面で、相手のシュートミスからの速攻で、マーティンのシュートがバスケットカウントも誘い82―80と逆転に成功。滋賀はファウルゲームを仕掛けるも、キングスが5点差で逃げ切った。次戦は16、17日に沖縄市体育館で西宮ストークスとホーム2連戦を行う。

キングス 16勝5敗
 87―82(20―19,16―17,25―26,26―20)
滋賀 9勝12敗

◆点の取り合い勝て収穫
 佐々宜央HC(キングス)の話 80点も取られるのは僕らのスタイルではない。守備でやられてしまっているマイナス面がある。ポジティブな面では、点の取り合いの試合で勝てたのが収穫。だが、こういう展開にさせられてるのは、9連勝になったが「勘違いするなよ」という意味だと思うので、しっかり受け止めたい。

◆石崎 巧みに好機演出/マーティン自己最多33点

 8日に快勝した滋賀を相手に守備がうまく機能しなかったキングスだが、攻撃で石崎巧がドライブから視野の広いパス回しで好機を作り出すとともに、ハッサン・マーティンが自己最高となる1試合33点をたたき出し、接戦を乗り切った。 守備で押し切られるなら、攻撃でしぶとく戦う試合だった。相手のプレスを受けながら外で回し、コンパクトな連係パスで応戦していく。しかし、1Qと2Qの終了間際で滋賀の好プレーを許し、勢いに乗り切れない。それでも3Qでは滋賀の並里成がハッスルすれば、キングスも古川孝敏のドライブが光るなど、我慢比べの時間が続いた。

 4Qは総力戦へ。その中で、ベテラン石崎が視野の広いドライブでうまく相手守備を引きつけ、味方のシュートにつなげる。さらに残り1分、マーティンの速攻シュートがバスケットカウントも誘って逆転。その後はオフェンスファウルやパスミスなど、勝利を逃しかねない場面もあったが、滋賀のファウルゲームをはねのけた。

 粘りの攻撃で活躍した石崎は「相手の勢いに負けず勝ち切れた」とほっとした様子。本試合8アシストの活躍に「守備で守れない分、攻撃で解決しないといけないと思っていた。アシストにこだわってはいないが、いい流れで他の選手や自分が打てればいい」と、謙遜しながら語った。アウェーながら9連勝中のキングスへの応援が熱いことに「ファンの力は大きな力になる。皆さんの期待に応えられるよう勝利していきたい」と、意気込んだ。