米軍機部品落下、父母会が意見書 保育園で緊急会合、署名活動も展開へ


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対応を話し合う保育園の父母会=10日、沖縄県宜野湾市

 沖縄県宜野湾市野嵩の保育園の屋根に米軍機の部品が落下した問題を受け、被害を受けた緑ヶ丘保育園の父母会は10日、知事や市長らに意見書を送ることを決めた。全国から署名を集めて日米両政府に提出することも確認した。事故原因が究明されるまでの米軍機の飛行停止を求めるほか、普天間飛行場の運用が停止されるまで園の上空を米軍機が飛行しないよう要望する。

 この日は緊急で会合を開き、今後の行動を話し合った。会合には保護者ら約50人が集まった。卒業生の親や近隣住民も駆け付けた。5歳の娘が園に通う宮城智子父母会長(48)は「楽しく過ごすはずの保育園が危険と隣り合わせだったということにショックを受けた。基地があることの怖さを改めて突きつけられた」と声を詰まらせた。

 父母会は週明けにも翁長雄志知事や佐喜真淳宜野湾市長、中嶋浩一郎沖縄防衛局長と面談し、嘆願書を手渡したい考え。嘆願書には保護者による手書きのメッセージを添付する。署名は年内に取りまとめて防衛局や在沖米総領事館に提出する。
【琉球新報電子版】