真和志市と合併60年 那覇市、歴史博物館で記念展


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真和志地域の歴史に関する展示に見入る来場者=那覇市歴史博物館

 那覇市と旧真和志市が合併して17日で60年になる。那覇市歴史博物館(パレットくもじ4階)では、合併60年を記念した展示「大真和志」を開催している。真和志地域に特化した企画展は今回が初めて。旧真和志地域の歴史と“地域愛”を知ることができる。26日まで。

 真和志地域は、琉球王国時代に真和志間切として誕生。当時は首里王府の直轄地として首里城の南から西の広大な地域を範囲としていた。1903年に牧志村が那覇区に編入した。08年に真和志村となった。戦後、52年から真和志市の実現に向けて動きだし、53年に市に昇格。対等合併にこだわった真和志市は、54年の首里市と小禄村、那覇市の合併を見送り、57年に那覇市との合併が実現した。

 企画展では、真和志市の変遷が分かる地図や、戦前戦後の写真、真和志市議会でのやりとりを記した議事録など資料123点が展示されている。

 外間政明学芸員は「真和志という地域を知るきっかけにしてもらいたい」と来場を呼び掛けた。