ドングリは昆布の匂い うるま天願小 山口県から届く


社会
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山口県から届いた紅葉とドングリを触り、秋の風を感じる児童ら=8日、うるま市立天願小学校

 【うるま】紅葉やドングリを目にする機会が少ない沖縄県内の小学生に実物を届ける「紅葉・どんぐり便贈呈式」が8日、うるま市立天願小学校(平田光秀校長)で開かれた。山口県から届けられた赤や黄色の紅葉約2千枚とさまざまな形のドングリ約4万個(56キロ相当)に触ったり、匂いをかいだりして秋の感触を確かめた。子どもたちは「昆布の匂いがする」「このドングリ、帽子かぶってる」と歓声を上げた。

 紅葉・どんぐり便贈呈式は、山口県の「ぷらざFM」と「防府市青少年科学館ソラール」が、地域の人に呼び掛けて毎年沖縄の児童に贈っている。今年で11年目を迎える。沖縄学販(那覇市)を通じ県内150の小学校に贈られる。

 沖縄学販の名幸諄子社長は「沖縄の葉っぱと紅葉を見比べたり、ドングリでおもちゃを作ったり授業で役立ててみてください」と話した。

 紅葉とドングリの感触を確かめた児童らは「ざらざらしてた」「きのこの匂いもした」と興奮気味だった。