米軍、8月に定期整備 窓対象外、日常点検漏れか


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 【東京】宜野湾市の普天間第二小学校へ窓を落下させる事故を起こした米海兵隊普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリについて、事故機が8月に定期的な整備を終えていたことが14日、分かった。定期整備を実施する業者によると、整備項目に窓部分は含まれていないという。そのため、落下は米軍による日常の点検漏れや使用方法に問題があった可能性がある。

 在日米軍のCH53Eは2015年6月から5年間、大韓航空がメンテナンス契約している。メンテナンスではシステム検査や機体を分解しての主要部分の点検、非破壊検査を実施し、欠陥があれば修理する。オーバーホールも行われる。

 大韓航空によるとメンテナンスは約6カ月かかる。事故機は8月にメンテナンスを終えて、米軍に引き渡したという。ただ窓部分はメンテナンス契約に含まれておらず、メンテナンスと落下とは無関係だとしている。(仲村良太)