ゲート内に81台工事車両 新基地建設反対で約30人座り込み


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
抗議する市民らをを通り、米軍キャンプ・シュワブゲート内へ入るコンクリートミキサー車=18日午前9時ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、新基地建設に反対する市民ら約30人は18日午前、米軍キャンプ・シュワブゲート前に座り込んだ。午前8時50分ごろ、コンクリートミキサー車11台を含む工事関係車両81台がシュワブ内に入った。

 午前8時45分ごろ、シュワブ内に待機していた機動隊がゲート前に現れ、座り込む市民らを排除した。その後、列をなした工事車両81台がシュワブ内に入った。市民らは「違法工事の手伝いをするな」「美ら海を守れ」などの声を上げた。

 沖縄防衛局は15日、本部町の本部港(塩川地区)で新基地建設に使用する石材を作業船に積み、16日にシュワブ内へ石材を海上から運んだ。

 この日、「辺野古埋め立て土砂搬出反対全国連絡協議会」の阿部悦子共同代表がゲート前に座り込んだ。阿部共同代表は15日、愛媛県で本部港の海上搬入の知らせを聞いて、16日に沖縄に駆けつけた。「とても悲しい気持ちになり、沖縄に来た。私が沖縄に来て、何かできるわけでもないが、この悲しみを沖縄の人と共有したかった」と話す。続けて「県はこの問題に積極的に関わり、新基地建設阻止に向けて、頑張るべきだ」と強調した。

 阿部共同代表はゲート前に座り込んだことについて「本部から石材を海上搬入されても、諦めない県民が多くいることをうれしく思っている」と話した。【琉球新報電子版】