正月用のキク3581万本、全国へ きょう臨時便が出発 沖縄花卉農協とANAカーゴ


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今季初めての花卉(かき)臨時便をPRする宮城組合長(左から2人目)とANAカーゴの高濱剛司支店長(同3人目)ら=18日午前、那覇空港貨物ターミナル

 正月用の花卉(かき)の出荷が最盛期を迎えている。「太陽の花」ブランドの沖縄県花卉園芸農業協同組合(宮城重志組合長)は18日、花卉臨時便の初便出発式を那覇空港貨物ターミナルで開いた。成田空港へ、午後4時に出発する。

 沖縄県は年末から5月ごろにかけての冬春期のキクの責任産地で、年末の小菊は全国シェアの9割を誇る。

全国へ出荷される県産キク=18日午前、那覇空港貨物ターミナル

 12月の出荷数量はキク類3581万本、18万3千ケース(前年比105%)。葉もの類を含めた全体の出荷金額は16億5千万円を見込む。県花卉農協は定期便に加え、24日までに計4便のANAカーゴの臨時便を予定している。

 本年度の沖縄地方は真夏日の連続記録を更新する厳しい暑さだったが、生産者の事前対策などが奏功し生産量は目標計画を超え、品質も上々だという。

 宮城組合長は「南国の太陽光を浴びた、品質の良いキクを全国の消費者に届けたい」と話した。【琉球新報電子版】