「あくなき差別改善されず」 翁長知事、被害者中傷に


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 米軍ヘリ部品の窓が落下した普天間第二小学校や部品が落ちた保育園に誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)が相次いでいることについて、翁長雄志知事は21日、「どんなに説明してもあくなきヘイトスピーチ、あくなき差別が一向に改善されない世の中になっている」と述べ、沖縄の実相について誤った理解が広まっていることに懸念を示した。2018年新春インタビューで語った。

 普天間第二小の窓落下事故について「目の前で落ちて、誰がどう見ても明らかなものにも『自作自演』と来ること自体、今までにない社会現象だ。沖縄の問題だけでなく全国で等しく考えていけるよう、私なりにしっかり対応していきたい」と述べた。

 中傷が起こること自体については「基地問題だけでなく、弱者に(中傷が)向かっているような傾向が日本国全体でもある。米国はじめ欧州でもそういう社会情勢が出ているのかと思う」と語った。